マイナビ女子オープン予選

もう8日も前になるが、今年も行ってきたので一応書いておく。
対局場の観戦者が減って、去年よりは観戦しやすかった。入場料1500円の効果なのか。
一口一万円の懸賞金が合計94本になったらしい。個人だけでなく企業も入っているのだろうが、かなりの数だ。

今年から女性奨励会員が参加できるようになったのが一番の注目点。観る側からするとより面白くなったが、制度上は問題があるのではないか。これまででも、女性だけにプロ棋士女流棋士の選択肢があったのに、奨励会に所属しているときに一部の女流棋戦に参加できるとなると、女性優遇がさらに拡大する。男性奨励会員はどう思っているのだろうか? 女性でプロ棋士になれた人は今まで一人もいないし、今も出そうにないので何とも思っていないかもしれないが。
今回は奨励会員三人参加で、一人が予選突破。リコー杯女流王座戦では二人参加で二人とも予選突破。これらの結果から、全女流棋士の丁度真ん中ぐらいの実力の人が奨励会4級、女流トップ(タイトル保持者)が奨励会初段ぐらいではないかと想像する。


山口女流初段-西山奨励会4級の対局を観戦していたとき、その隣の対局での出来事。
野田澤女流1級が指したのに、記録係(おそらく奨励会員)の人がチェスクロックのボタンを押し忘れていた。野田澤女流は顔だけ記録係に向けて、指した駒で二回盤を叩いてアピールしていた。その姿が妙に格好良かったので印象に残っている。