「最後の証言」の変更点 (3)
第一章から参考文献まで全部終了したので、以下に置いておく。
http://www.geocities.jp/kosako3/shimoyama/saigonosyogen_diff.sjis.txt
伊藤律については、「日本の黒い霧」に注釈を付けなければならなくなったことからも明らかなように、スパイ説は完全に崩壊している。矢板玄が本当にスパイだと言ったとしても、矢板玄の証言が信用できないことがはっきりしただけではないか。
但し、あるGHQの高官と伊藤律が会っていた(スパイという意味ではなく)ことは、伊藤律自身が認めているということは最近見つけた。(「生還者の証言」145p)
矢板玄の証言よりも気になるのは、「最後の証言」の書き方から考えると、柴田哲孝は伊藤律スパイ説が崩壊しているのを知らないで書いていたのではないかということだ。「最後の証言」の単行本が出たのが2005年なのに、そんなことがあるのだろうか。
- 作者: 渡部富哉,伊藤律書簡集刊行委員会
- 出版社/メーカー: 五月書房
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
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