鍵のかかった部屋

将棋がテーマになっていると聞いたので「鍵のかかった部屋」というドラマを見た。
こういうのは大抵、「将棋である必然性が全くない」とか「話として無理がありすぎる」感じになってしまうものだが、そんなこともなくテンポが良くて面白かった。
密室に残された局面は以下のようになっていた。(番組ホームページの図とは2三歩が違っているが、歩の数が18枚になるのでこちらのほうが正しいのではないか)
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この局面の1六桂が、他のプロ棋士の誰も気付かなかった絶妙手という話になっていたのだが、実際には1六桂しか受けがないので誰でも気付く手。
もしこれを、佐藤康光が指した今年一月の王将戦第一局、二十五手目「5七玉」の局面にしていれば、将棋ファンからも絶賛されるドラマになっていたのではないかと思った。