第19回世界コンピュータ将棋選手権

世界コンピュータ将棋選手権の二次予選が終わった。
一次予選では「漫遇将棋」、二次予選では「KCC将棋」が目立っていた。KCCは一次と二次の16試合で全勝。

KCCの対局の戦型について調べてみた。

相矢倉が多かったという印象を持っていたが、調べてみるとそれほどでもなかった。面白いことに、相矢倉6局のうち5局はKCCの先手番である。もう一つ面白いのは相振り飛車の3局で、全てKCCの先手番。KCCが三手目に6六歩とした直後に相手が3二飛とすると、必ず八筋に飛車を振っている。序盤で僅かに得と言われていることまで考慮して戦型を選択しているように思える。
居飛車振り飛車6局のうち、KCCが飛車を振ったのは2局。2局とも四間飛車。相手のほうが四間飛車にしたのは3局。これに対して2局は急戦、1局は銀冠で対抗している。

ところで、KCCもボナメソを使っているそうだ。
棋譜データの量と、どこで入手したものを使用しているのかを、誰か質問してどこかに公開してもらえると嬉しい。

ボナンザについても、同じことが知りたい。以前、3万局のプロの棋譜と、入玉用に倶楽部24の棋譜を利用していると書いてあったような記憶があるが、今も同じとは限らないので。(他に、学習コマンドの引数のnstepの値を、幾つにしているのかも知りたい。自分は100にしているが。)