名人戦問題

今日の毎日新聞朝刊に、名人戦問題の経緯説明の記事が一ページ掲載されていた。
初めて知ったのだが、毎日新聞社側は、今回の件は契約に違反しているという見解だ。契約書には「第66期以降についても、本契約と同様の契約を継続する」とあり、但し書きで、「著しい状況の変化などで変更の提案がある場合は、両者協議の上実施する」となっており、他社の契約金提示は「著しい状況の変化」には当たらないという主張のようだ。
契約違反になるのかどうか私にはわからないが、将棋連盟理事会が朝日新聞社への移行を先に決めてしまって、毎日新聞社との交渉の余地を残しておかなかったのは、どう考えても拙いと思う。朝日新聞社に仲介した、将棋連盟の経営諮問委員会の委員というのは誰?

あと、契約金の具体的な額も載っていた。契約金というものの推定額なら聞いたことはあるが、具体的な額というのは初めて見た。公開されてたのだろうか。
今回、朝日新聞社が提案している額は、

  • 名人戦 3億5500万円
  • 臨時棋戦 4000万円
  • 普及協力金 1億5000万円

の五年契約と書いてあった。

現在の契約額は、

  • 名人戦 3億3400万円
  • 朝日オープン 1億3480万円
  • 王将戦 7800万円

王将戦の契約が変わらないと仮定すると、年間7620万円の増額になる。しかし、臨時棋戦と普及協力金が長く続くとは考えられない。そのときはどうするの?
また、毎日新聞社に戻せば良いとでも考えているのだろうか。