ルース・ベネディクト「菊と刀」第二回

第七章まで読んだ。
第四章の中から引用

成金は人をペテンにひっかけたり、食い物にしたりして、富を得たのだと信じられている。そして成金に向けられる非難は、アメリカ人の「成功したホームボーイ」[下男、家僕]に対する態度とは、雲泥の差である。
日本はその階層制度の中に巨大な富が占めるべき位置を与え、それと手を携えた。ところが富がそれ以外の領域で獲得された場合には、日本人の世論はそれに痛烈な非難を浴びせかける。

日本で起きた二つの事件について、本質的な意味が殆ど理解できず困惑していたが、この部分を読んで理解できた。日本人はヒューザー小嶋社長とホリエモンが嫌いなんですね。役所が税金を無駄遣いする、官僚が天下りをするというのは許せても、成金だけは許さない。成金の方、お気をつけください。