ルース・ベネディクト「菊と刀」

必読書ということなので、昨日から読み始める。
第三章の中に以下の記述があったので、あれ?と思った。

そこで日本全国の人口は徳川二百五十年を通じてほとんど同じ数字に停滞していた。

菊と刀」が書かれたのは六十年前なので資料が古いせいなのかと思ったが、ネットで検索してみても大抵、「江戸時代の人口は全期間あまり変化がなかった」と書いてあるので、それが定説なのだろうか?
しかし以前に読んだ以下の本には、かなり違った事が書かれている。

日本史再発見―理系の視点から (朝日選書)

日本史再発見―理系の視点から (朝日選書)

江戸時代、日本全国の人口の調査は1721年が最初で、それ以前の資料はないが、著者は各種の資料から、江戸前期1720年頃までは人口の急成長期で、その後停滞したと結論付けている。その主な原因は新田開発が限界に達したことによる。
この本は非常に面白いので一読を薦める。