第二回 逃げ水

逃げ水〈1〉 (嶋中文庫)

逃げ水〈1〉 (嶋中文庫)

(全二巻読んだが、リンクは一巻のみ)
高橋泥舟の生涯。
のつもりで読み出したが、途中から清河八郎、後半からは新撰組が主役になってしまっている。何とも散漫な印象で、読み進めるのが辛くかなり時間が掛かってしまった。元々新聞連載という事情もあったのだろうが、今なら通用しないだろう。
幕臣の生き方というものは良く伝わってくるだけに残念。
ふと、藤沢周平高橋泥舟を主人公にすれば、面白い作品が書けたのではないかと思った。
子母沢寛の作品なら、「父子鷹」を薦める。
(評価: 60点)