第三十五回 ゆめまぼろし百番

ゆめまぼろし百番

ゆめまぼろし百番

駒場和男氏の作品集が出たということは先月知った。普通の本屋で売っているとは思えないが、秋葉原書泉ブックマートなら置いてあるだろうと思って今日行ってみると、将棋コーナーに予想通り置いてあった。(平積み!)
一番気になっていたのは、無防備煙詰「36人斬」はどうなったのかということ。この作品は終盤に大きなキズ(厳格に言えば余詰)があったので、載せることを見送ったのか、それとも修正に成功したのかということに興味があった。
意外なことに無修正のまま載っていた。
そのことは別に何の問題もないのだが、呆れたのはキズ指摘に対する作者の主張。「詰方最短」ルールによって、キズではないと言っているのだ。阿呆らしくなって、購入を中止して帰ってきた。
あの名作「地雷原」の作者の言うことか?